鋼の錬金術師

アルが逃亡してしまった。魂だけの鎧になったアルの気持ちなんて本人にしか分からないのに、エドの被害者面に腹が立ち、そのエドのみを庇って味方するウインリイに腹が立つ。原作でもイライラしたが、なぜアルの方が悪者のように責められなければならないの?「エドが恐くて言えなかったことは、アルがエドを恨んでるんじゃないかって事」で、エドも自分を責めてすごく辛いのは分かるが、だからってエドの気持ちだけを思いやりアルだけを責めるウインリイのことが今のところ好きではない。ロス少尉の「自分は子供なんだって事を、認識しなさい。もっと大人を信用してくれてもいいじゃない。」というセリフも、同じ軍で対等に働いているにも関わらず今さら大人と子供に分けられてもなあと、冷めた目で見てしまう私は歪んでいるのだろうね。大人の世界に自ら飛び込んだのはどんな理由があっても本人達だし、それを軍は許可したのは事実なのだから。エドヒューズ中佐に、ホムンクルスや賢者の石のことなど第五研究所で起こった事を、呆気なく話してしまった事にも違和感があった。もっと口にもしたくないようなおぞましい出来事じゃなかったの?自分が弟の命を取るか他人の命を取るかを選択させられたことって、簡単に人に話せるような事なの?とか思ってしまった。なんだかエドが嫌いみたいな書き方だが、アルもエドも好きなんだけどねー。